三月十四日「行家・義経捜索の宣旨関東に到来す」
「吾妻鏡」文治二年(1186)三月十四日壬辰。
「行家・義経捜索の宣旨関東に到来す」
行家と義經を探し見つけるように京都朝廷からの宣旨が、関東へ届きました。その言ってる内容は、
文治二年二月三十日 命令する
前備前守源行家、前伊予守源義經達は、悪い心を積み重ねて、謀反が発覚し、京の都で死なずに山中に逃げました。隠れ住んでいる場所の大雑把な噂があるので、見つけるように命令が出ました。場所は、熊野権現か金峰山それと大和、河内、伊賀、伊勢、紀伊、阿波などの国司は、確かに在処を探して、その身柄を拘束し差し出すように。
蔵人頭左中弁藤原光長が命令に従って書きました。
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