6月8日 「院、義顕誅罰を悦ぶ」
「吾妻鏡」6月8日 丙申
「頼朝、観性と対談す」
今日、二品(頼朝)は中納言法橋観性の旅宿(八田知家の宅)にお出かけになられた。御対面になり、雑談を楽しまれたという。
「院、義顕誅罰を悦ぶ」
夜に入り、京都に進上した飛脚が帰参した。師中納言(経房)の返報が到来した。義顕(義経)誅罰の事、特に喜ばしいと、法皇のお言葉がありました。兼ねてまた彼が滅亡したので、国中も必ず平穏となるだろう。今に於いては弓矢を納めよと内々申すべきの旨、その指示がありましたという。
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