9月4日「秀衡、義経扶持を問責せられ異心なきを謝す」
「吾妻鏡」9月4日 壬寅
「秀衡、義経扶持を問責せられ異心なきを謝す」
藤原秀衡入道が前の伊豫の守(義経)を扶助し、反逆しているという二品(頼朝)の訴えにより、先日(院)庁の御下文が陸奥の国に下された。その時、関東からも同じく雑務職員を派遣した処、今日帰参した。秀衡は異心が無いと弁明した。しかし雑務職員が申すところによると、すでに反逆の用意があるようだという。仍って彼の雑務職員を今度は京都に派遣した。奥州の情勢を言上させるためである。
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