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2008年7月27日 (日)

閏7月29日「静男子を生む」

「吾妻鏡」閏7月29日 甲戌
「静男子を生む」
 静御前が男子を産みました。この子は義経の子供です。頼朝様はこの出産を持っておられたので、今まで京都へ帰るのを止めておられたのです。その父の義経は関東に背いて、反逆をたくらんだのです。その子がもしも女の子だったら、母の静御前に与えるように、男の子だったら、今は産着の中に居る赤ん坊だけれども、将来を考えると親の敵と狙われそうなので、心配をせざるを得ない。未だ小さなうちに殺してしまうのが、良いと決められました。
「生児を奪い由比の浦に棄てしむ」
 そこで今日、預かっていた安達新三郎清経に命じて、由比ガ浜に捨てさせました。そのために新三郎は、その赤ん坊を受け取ろうとしましたが、静御前はこれを差し出さずに、自分の着ている物の中に抱きしめ伏せて、泣き続けること数時間にもなるので、安達はさんざん責め続けました。静御前の母の磯禅尼はその権威に恐れて、静御前を諭しながら、赤ん坊を横取りして、使いの安達に渡しました。御台所政子様は哀れすぎると思われて、この赤ん坊を許してあげて欲しいと頼朝様にお願いしましたが、かないませんでした。

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