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2008年4月15日 (火)

10月19日 「頼朝追討宣旨」

[玉葉]10月19日 
「頼朝追討宣旨」
 早朝、隆職が追討の宣旨を記録紙し送る。その状に云く、
   文治元年十月十八日   宣旨
   従二位源頼朝卿、偏に武力威勢をひけらかし、すでに朝廷の法規を軽んじている。宜しく前の備前の守源朝臣行家・左衛門の少尉同朝臣義経等、彼の卿を追討すべし。
                    蔵人頭右大弁兼皇后宮亮藤原光雅奉る
   上卿(首席の公家)は左大臣(経宗)ということです。
「在京武士只義経一人なり」
 伝聞、一昨日、左大臣(経宗)と内大臣(実定)が法皇御所へ参りました。内大臣が先に参り、追討の事を命ぜられた。内大臣はこの事は一身では決め難い、左大臣を待たれるべきである。左大臣が参り申し上げました。およそ異議に及ぶべきもない。早々に宣旨を下されるべきである。その理由は現在在京の武士は義経ただ一人である。彼の申し状に背いてもし重大事が発生したとき、誰が敵対出来ましょうか。彼の申請により指図すべきである。さらに議論に及ぶべきではないと。内大臣はこれに賛同した。経房はこれに参会して、この事を聞き、首を傾けていぶかったようだ。

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