4月20日 「神鏡等すでに渡辺に着御す」
[玉葉]4月20日
「神鏡等すでに渡辺に着御す」
12時頃、頭の中将通資朝臣が後白河法皇の御使として来た。問いて云く、神鏡等すでに渡辺(大阪市北区中之島)に着御するの由、義経が路より飛脚を進上した(去る夜到来したようだ)。御入洛の日、日次を撰ばるべし。仍って陰陽家に問わるるの処、明日(二十一日)並びに二十五日等吉日たるの由注し申す所である。而るに明日の事、にわかに議すの間、自ずと御後悔有るか。仍って二十五日に延行せらる如何。兼ねてまた建禮門院(安徳天皇の母)、並びに前の内府(平宗盛)同じく以て引き連れる所である。彼の人々の事は何様に指図有るべきか。思慮を申すべしと言いました。
| 固定リンク