« 5月17日「後藤基清の僕従、伊勢能盛の下部と乱闘す」 | トップページ | 5月24日「義経、腰越えより款状を送る」 »

2008年3月27日 (木)

5月19日「京の群盗、遠江の不逞武士の鎮定等を評議す」

「吾妻鏡」5月19日 辛丑
「京の群盗、遠江の不逞武士の鎮定等を評議す」
 京都及び近国の群盗等が多発した。敢えて自由に行動させないことが困難の間、鎮定させるべきの詳細、今日指図の手続きをした。先ず平氏の家人等の中、戦場を脱出した者どもが元の在所に帰還し静かにひっそりと居住し、猶田園を支配した。あまつさえ、都や田舎に横行し、窃盗や強盗の犯罪を事と為すようだ。
 次いで近日、遠江の国(静岡県西部)居住の御家人等、武威を以て勝手気ままに内密に朝廷に申し上げ、或いは法皇の命令書を申し下し、或いは諸国に赴任した地方官・荘園の実際の所有者等の下文を横取りし、土地の利権を貪り公平を欠くようだ。
 次いで伊豆の守仲綱の息子で、伊豆の冠者有綱と称する者が、廷尉義経の聟として、多く京都付近の国の庄園や公領を横領するようだ。
これらの事項の箇条について、情報が関東に伝えられたので、殊に朝廷に申し上げを経て、悉く以て罪状を問いただして処罰するように決定したようです。

|

« 5月17日「後藤基清の僕従、伊勢能盛の下部と乱闘す」 | トップページ | 5月24日「義経、腰越えより款状を送る」 »