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2007年5月13日 (日)

8月17日「義経左衛門少尉に任官のことを報ず」

8月17日 癸酉
「義経左衛門少尉に任官のことを報ず」
 源九郎義経主の使者が参着した。申して云く、去る六日左衛門少尉に任ぜられ、検非違使の宣旨(天皇の命令)をいただきました。これ所望の限りに非ずと雖も、度々の勲功を黙止せられ難きに依って、自然の朝恩たるの由命令下されるの間、かたく辞退することが出来ないようです。この事頗る武衛(頼朝)の御気色に違います。範頼・(平賀)義信等の朝臣受領の事は、御意より起こり推挙し申される事である。
「頼朝怒り、平家追討使任命を猶予す」
この主の事に於いては、内密の儀有り。言うまでも無く聴されざるの処、遮って所望せしむかの由御疑いが有りました。凡そ御意思に背かれる事、今度に限らないようだ。これに依って平家追討使たるべき事、暫く御猶予有りのようです。
(解説)
左衛門(さえもん)・・・左の衛門府(皇宮警察)
尉(じょう)・・・判官、4等官の第3位。次官(すけ)の下。
検非違使(けびいし)・・・(裁判官兼警察官)。
朝臣(あそん)・・・宮廷の臣下、五位以上の人。

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