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2007年5月 7日 (月)

「猫おろし事件の真相」10.九条兼実の容貌観察

「猫おろし事件の真相」

10.九条兼実の容貌観察

 「源平盛衰記」によると「木曾冠者義仲は、貌形(みめかたち)は清気(きよげ)にて美男なり」とか、「平家物語延慶本」では「木曽義仲は、みめ形きよげにて、よき男」とあり容貌は良いようである。義経の容貌は「九郎は色白、背小さきが、むかば【向歯】」とうわさされているが、山本義経という武将と勘違いしたとか、わざと誤報を流したという説もある。兼実は義仲や義経には会っていないようだ。頼朝に会う前のうわさでは、「頼朝の為体(ていたらく)、威勢厳粛、其の性強烈、成敗分明、理非断決」(壽永二年十月九日)と聞いていた。頼朝とは数回対談した(建久元年十一月九日、建久六年三月三十日、同年五月二十二日)。しかし容貌については記述がない。容貌に無関心なのではない。平惟盛(清盛の孫)については「衆人中、容顔第一」(承安五年五月二十七日)、定能の息子については「生年十五才、容貌美麗」(壽永二年四月二十九日)、実定の息子については「生年十一才、容顔美麗」(元歴二年五月三日)、と観察し記述している。

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