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2007年4月30日 (月)

「猫おろし事件の真相」

「猫おろし事件の真相」

3.方言となまり

 現代の長野県の方言は地方により色々あるが、東北地方に比べればなまりは少ないようである。「雨だ」の発音も標準語では平板であるが、「め」または「だ」が強く発音される地域がある。方言の研究者によれば、北信、中信、南信、東信で微妙な差があるようである。「根子岳」の発音は、ねこだけの「こ」が強調される。「ねこま」も「こ」が強調されると「ま」が聞き取りにくく、「ねこ・」「ねこ」と聞こえるかもしれない。ここで登場する猫間中納言は当時の越後(新潟県)の知行国主である。永年の反乱状態で多分米などの運上物が届かず難儀していたに違いない。その相談に出かけたのだろうか。新潟県人には若干なまりがある。「い」と「え」の区別がつきにくい。どうやら「い」と「え」を同時に「いぇ」と発音しているようである。例えば「越後」は「いちご」、「印鑑」は「えんかん」と聞こえる。東北地方のある県の人は「中山」を「なかま」と発音する。「やぬき」である。「や」の発音が不明瞭である。猫間中納言叉はその従者は越後の住人と会話した事があり、「猫間殿」を「まぬき」で「ねこ・どの」発音する越後の人を知っていたかもしれない。京都の人から見れば、信濃も越後もたいした違いは無く「北国」である。関東地方の人は東北人を「なまりがある」とからかうが、東北人からみれば、「ひょうずんごすか、わがね、ばがだ」となる。(標準語しかわからない馬鹿だ)
 義仲関連の史跡が越後(新潟県)には少ない。他の単に通過しただけに過ぎないような県でも意外に史跡がある。これは案外猫間を猫と間違えたのは越後の人かもしれない。越後の人はそれを知っていて関係ない素振りをしているのかもしれない。義仲は乱暴者で逆賊扱いされている。さらに、「横田河原合戦」では越後の城氏の数万の兵が信濃の義仲軍の数千の兵に敗れているのであまり好感は抱いていないかもしれない。城氏はその後頼朝の奥州合戦に参加し復活したようである。佐賀県(しゃがけん)か福岡県では電車の席が空いているか尋ねると「とっとっと」と言われる事があるようだ。とにかく方言やなまりに関しては話題が尽きない。松本清張の「砂の器」にも東北地方のなまりを勘違いする例がある。長野県木曽地方には「~ずら」(~でしょう)という方言がある。静岡県の民謡「ちゃっきり節」にも出てくる。「雨ずらよ」と同様に使うようだ。「雨面(あめづら)」と勘違いしていた。一般には自分の地域を中心として他地域の言語方言をからかう傾向があるようだ。

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