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2007年3月10日 (土)

10月8日 「吾妻鏡」「行平・常胤在京中の群盗の事を報告す」

10月6日 [玉葉]
「群盗の事」
群盗の事、左大臣右大臣共に申して曰く、検非違使の庁並びに武士等に命令し、地区を分けて守護すべし。且つ叉頼朝卿に命令されるべしと。但し左大臣申して曰く、真犯人を逮捕する者、賞あるべき由命令されるべしと。

10月8日 「吾妻鏡」乙亥
「行平・常胤在京中の群盗の事を報告す」
 下河邊庄司行平・千葉の介常胤が京都より帰参した。法皇の命令等に於いては、先々雑色に持たせ進上しました。ここに両人を御前に召され、上京の間、京中は静かに治まるの由は天子のおほめに及び、尤も御名誉たるの趣を感じお言葉ある所である。而るを行平は九月十一日に入京した。即夜兼ねて承り及ぶ群盗の衆会の所々をひそかに様子を探り、家来をして夜の見回りを致させた処、尊勝寺の辺に於いて奇怪の者に行き逢う。人数八人、残らずこれを逮捕し、犯罪の事実を尋ね明かすの間、常胤を相待たず、はたまた検非違使の廰に連絡せず、北條殿の例に任せ彼等の首をはねました。常胤、同十四日に京に着きました。各々在京し、幾日数を歴ずと雖も、更に狼藉の事を聞かず、自然に何事も無く平穏でした。誠にこれ将運の然らしむるの所に依ってか。次いで在京武士の事、御使雑色並びに両人の使いを以て、日時を廻らさず悉くこれを呼び出すに、来り集まる所である。尋問しました。面々主張し申すの旨有り。詳細が無い事も無い。その書状は五十三通これを進上しました。その上犯罪の実證は無し。指図出来ない事であるようです。これに就いて件の陳状等、師中納言に付すべきかの由、その指図有りと雖も、関東の武士の所行とは全く風聞せざるの由、法皇の命令に記述されるの間、あれこれ考慮を加えこれを準備進上はしませんでした。持参させたの由、行平等これを申しました。この事その道理は当然であるべし。仍ってまた御感心有りました。将軍の居所中に留められたようです。

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