10月13日 「吾妻鏡」「伊勢沼田御厨重忠所領を吉見頼綱に充て行ふ、狼藉を停止」
10月13日 「吾妻鏡」庚辰
「伊勢沼田御厨重忠所領を吉見頼綱に充て行ふ、狼藉を停止」
太神宮の神職等の訴訟に依って、畠山の次郎重忠の所領の伊勢の国沼田御厨(みくりや)を没収し、吉見の次郎頼綱に割り当てられた。仍って重忠に於いては、その身を呼び出し閉じこめると雖も、詳細を知りませんとの由を申し、頗る理由を述べて謝り有るかの間、特別の厚意により赦免されました。当御厨については他人に与えたの旨、神宮に命令されたの上、(重忠の代官)員弁大領家綱の所領・資材等、員数に任せ本主に指図し付すべし。今後と雖も、彼の辺に於いて武士の狼藉を停止すべきの趣、山城の介久兼に命令されなさるべく指図なされたようです。
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