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2007年3月 9日 (金)

10月3日 「吾妻鏡」「群盗の事」

10月3日 「吾妻鏡」庚午
「上洛使に付し奏聞の条条の勅答」
 下河邊庄司(行平)・千葉の介(常胤)等の上京に付き、京中の群盗以下の條々申し上げなさる事、悉く天皇のお答が有りました。その書状が今日、鎌倉に到来したところである。また御熊野詣で用途の事を命令下された。まもなく御答申書を進上なさるべきの由のようです。法皇の命令に云く、去る八月十九日・同二十七日等の御手紙、今月十五日に到来した。條々の事申し上げました。
「群盗の事」
一、群盗並びに人々の事
 申しなさる如く、京中の事情に通じている者か、若くはまた京都近国の者どものしわざの由、お聞きなさる所である。本より関東の武士の所行とは全く風聞せず。またその旨のお言葉を与えず。ただ最近、検非違使の廰の指図は遂日弱少化し、偏に羽毛の如し。在京守護の武士、合力し指図を致せば、何ぞ禁圧出来ないものかの由お思いなされるに依って、殊に尋ね指図有るべきの由の命令を遣わされる所である。なかでも実行犯の者ども、武士と号し威すの時、検非違使の廰いよいよ制裁に迷うようです。尤も推察有るべき事か。然れども検非違使の廰の指図たるべきの由、計り申しなさるの條、法の指せる所、尤も然るべき事である。仍って殊に御指図有るべきの由を摂政に申されました。但し武士に於いて合力すべき事か。
(中略)
一、所々地頭等の事
 成敗なさるべしの旨に任せ、各々命令下されるべきである。この上申し上げる事有らば、重ねて命令遣わされるべきか。偏に御用の事に限り触れ命令されるに非ず。多く神社仏寺の訴訟があるに依って、黙止し難きの間、細々と命令をあたえる所である。人の愁いや神の祟りも積もりならば、世間も此の如く落着しないのです。もし所々の愁いを少なくすれば、神明もこれを擁護します。諸人も喜び楽しめば、徳政とも成て、世上もいよいよ静かに治まりに属きます。
(中略)

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