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2007年3月 7日 (水)

8月27日 「吾妻鏡」「頼朝、使行平に付し京に言上する条々」

8月27日 「吾妻鏡」乙未
「頼朝、使行平に付し京に言上する条々」
  下河邊庄司行平が使節として上京しました。また重ねて京都に申される條々、
一、群盗の事
   京中の事情に通じている者のしわざか。若くは又畿内・近国の武士か。両篇よくよく御尋ね問有るべきかの事。
一、江大夫判官下部等狼藉の事
   河内の国に於いて、関東の御家人と号し押し取り狼藉に及ぶの由、風聞する所である。全く頼朝が申し付ける旨無し。御尋ね有るべき事。
一、北面の人々廷尉に任ずる事
   この事は近年諸人の望みである。以前たやすい事ではなかった。よくよくその人物を撰び、抜擢されるべき事。
一、壱岐判官(平知康)下向の事
   義経・行家等に同意する者である。したがって別の命令無し。この上進上すべきかの事。
一、奉公の人々子孫の事
   以前功労有るの人の子孫が落ちぶれ果てるなら天皇の御不覚で有る。殊におおやけの場所に進上されるべき事。
一、西八條地の事
   没収領としてこれを宛ていただくと雖も、公用有るべきの由、内々承りました。早く御命令在るべき事。
一、所々地頭の輩の事
   以前、すでに面々に詳細を申し含めました。もし頼朝の処置に服従しない者どもの事に於いては、命令下されるに随い、制裁して罰を加えるべき事。
  右條々、公平を存じ言上せしむ所なり。
    文治三年八月二十七日

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