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2007年2月15日 (木)

3月16日 「吾妻鏡」「庄園の狼藉停止に関し、頼朝経房に書を送る」

3月16日 「吾妻鏡」甲午
「伊勢神領顛倒の奉行の事、諸国兵粮米停止の事、時政に伝ふ」
 山城(京都南部)の介(国の次官)久兼が使節として上京した。伊勢の国の神領の横領の執行等の事を申し上げた。また諸国兵粮米徴集の事、ようやく止めらるべきの由北條時政殿に申し上げた。これは狼藉に及ぶの旨、荘園の管理者に訴え有るが故である。これに依ってこの趣を天皇に申し上げ耳に達せられるべきの旨、師中納言(経房)の許に申された。
「庄園の狼藉停止に関し、頼朝経房に書を送る」
 諸国並びに庄園の事、狼藉を制止させる為、命令書を作成し送りました。知らせるため廻らした所であります。武士の中、群を抽んで不当の者どもがいるならば、早く招集し下すべきである。刑罰に処せらるべき者どもの事、気のふさぎし存じます。詳細は先日その次第を申しあげました。その許否は、所詮御思案に従うべきであります。天皇のお考えより起こらず、近習の者の御とがめ有るべきの由は、気のふさぎし申すことが出来ないものであります。その恐れあるが故であります。但し法皇はお知りなさざる事たりと雖も、すでに御定と称し、天皇の命令書を下されたの條、理由無き所行であります。この旨を以て公開なさるべきであります。おそれながら申し上げます。
     三月十六日           頼朝
   進上 師中納言殿

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