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2006年12月27日 (水)

7月28日「太政官庁にて即位行わる」

7月21日 
「平田入道梟首」
 伝聞、反乱軍の大将軍平田入道(家継法師)はさらし首にさせられた。その外に二・三人の大将軍たる者も伐たれたようだ。忠清法師・家資等は山に逃げ隠れたようだ。
「官軍佐々木秀義討たれる」
また官軍の内、大佐々木の冠者(名を知らず)が伐たれたようだ。凡そ官兵の死者は数百人に及ぶようだ。

7月28日 晴 
「太政官庁にて即位行わる」
 この日即位の行事が有り。治暦四年(1068年)の例に依って、太政官(だいじょうかん)の正庁に於いて、これを行った。そもそも劔璽(けんじ)の帰り来たるを相待ち、即位を遂行されるべきや否や、予め人々に問われた。摂政(基通)及び左大臣(経宗)等に依り、剣璽を備えず、天子の位を践(ふ)む。外国に例ありと雖も、わが朝庭にかって跡無しと申す。然れども叡慮(えいりょ)並びに識者等の議奏(ぎそう)、天意を知らず、神のみこころを測らざるに依って、行われる所、只見守るのみ。
(注釈)
即位(そくい)・・・天皇践粗(せんそ)の後、即位の大礼を行うこと。
太政官(だいじょうかん)・・・国政を総括する最高機関。
劔璽(けんじ)・・・三種の神器のうち、草薙の剣(くさなぎのつるぎ)と八坂瓊曲玉(やさかにのまがたま)。宝剣と神璽。
叡慮(えいりょ)・・・天子のお考え。天皇・上皇などの御心。
議奏(ぎそう)・・・政事を議定して奏上すること。

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