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2006年12月 7日 (木)

2月25日 「吾妻鏡」朝務の事、武衛(頼朝)

2月24日 晴れ
「小御堂修二月会」

2月25日 陰
「近辺の小屋等追捕」
 今月、近辺の小屋等に追捕が入るようだ。

2月25日 「吾妻鏡」甲申
  朝務の事、武衛(頼朝)御所存の條々を記し、泰経(大蔵卿、高階)朝臣の許に遣わさると。その詞(ことば)に云く、
   言上
     條々
  一、朝務の事
 右、前例を守り、殊に人民に恩徳を施す政治を施されるべきです。但し諸国の受領(長官)等、尤も思案の御指図が有るべきです。東国・北国両道の国々、謀叛を追討するの間、土民(農民)無きが如し。今春より、浪人等を旧里に帰住し、安堵せしむべきであります。然れば来年の秋の頃、国司を任ぜられ、行政事務を行われるのが宜しいでしよう。
  一、平家追討の事
 右、京都周辺の国とその近国、源氏平氏と号し弓箭に携わるの輩(武士)並びに住人(准武士)等、早く義経の命令に任せ、引率すべき由、仰せ下さるべきであります。海路たやすからざると雖も、殊にいそぎ追討すべき由、義経に仰せ付けるところであります。勲功の賞に於いては、その後頼朝が思案し申し上げいたします。
  一、諸社の事
 我が朝は神国であります。遠い過去の神領相違無し。その外、今度始めて又各々新加されるべきか。なかんずく、去る比鹿島大明神御上京の由、風聞が出来するの後、賊徒を追討しました。神の力は空しからざるのものか。兼ねて又もし諸社破壊転倒の事有らば、仕事のはかどりぐあいに随い召し付けらるべきの処、工作の後、御裁可を被るべきであります。恒例の神事、式目を守り、おこたり無く勤行せしむべきの由、殊に尋ね御指図有るべきです。
  一、仏寺の間の事
 諸寺諸山の御領、旧の如く恒例の勤め退転すべからず。近年の如きは、僧家が皆武勇を好み、仏法を忘れるの間、行徳を聞かず、重要なものに用いる事は無かった。尤も禁制されるべきであります。兼ねて又乱行の不信の僧に於いては、朝廷からの御用達に用いられるべきではありません。今より後に於いては、頼朝が指図として、僧家の武具に至りては、法に任せて奪い取り、朝敵を追討する官兵に与えなさるべきの由、存じ思い給う所であります。
  以前の條々の事、言上件の如し。
     壽永三年二月日        源頼朝

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