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2006年11月23日 (木)

1月25日「逆賊朝務を執りて後の叙位等無効とすべし」

1月25日 天気晴れ、
「仏法の験により良通回復す」
「基通・実定還補の事」
「近衛亭にて吉書を覧ず」
「逆賊朝務を執りて後の叙位等無効とすべし」
私は案ずるに、去年11月19日以後、行はれた所の叙位、除目、宣命、宣旨、官府、昇殿、侍中併しながら用いるべきではない由、宣旨を下されるべきである。その故何となれば逆賊が朝務を執り、時人猶その権力に媚び、任ずる所の官位官職を、猶その身に帯びる。依って謀反の者と雖も人猶これに帰順している。甚だ以て奇怪である。自今以後、賊臣にへつらう条、後世の人をして厳粛たらしめんためである。

「平治・治承と異なり今度の乱は義仲一人の最たり」
平治・治承の乱は、この条は同じと雖も、皆成人の御宇(天子の御世)である。依って号する所皆勅定(天皇の定め)である。更に今度の乱に斉しくは無い。天子と臣下共に幼稚、未だ成人の度量に及ばない。法皇叉禁固の如し。何ぞ政事の沙汰に及ばないのだ。あにひとえに義仲一人の最である。あに木曽の下知を以て、専ら竹帛(ちくはく、書籍、歴史)の証拠に備えるのか。この条は法皇が尤もご存知あるべきである。而るに一切お考えなし、人叉申し行わないようだ。後に聞く、この事は数日を経し後申し行うことあり。人少しのようだ。然れども期に違ふ後、尤も見苦しかるべし。叉天気(天皇の機嫌)お考え寄らず。小人の異見に依り始終無しのようだ。この事二月下旬の比指図あるものである。依って追って書き入れるところである。

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