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2006年11月27日 (月)

2月1日「頼朝近習親能兼実天下を直す事に異議無しと申す」

2月1日 天晴れ
「春日祭延引殿歴」
「頼朝近習親能兼実天下を直す事に異議無しと申す」
雅頼卿が来た。世上の事を談る。齋院次官親能(前の明法博士中原廣季の子)は頼朝の近習の者、また雅頼卿の門人である。今度陣の行事となり上京を為した。去る二十一日件の卿に会見するの次いでに、親能云く、もし天下を直されべくば、右大臣(兼実)殿が世を知ろし食すべきなり。異議無しと。納言は問いて云く、この條を法皇に申し上げに及ぶべきか如何。親能云く、もし尋ね有らば、この旨を申すべきの由所存なりと。納言重ねて云く、尋ね無くば、黙止すべきか。親能云く、進し申すべきの由は承らずと。事の体は頗るしっかりしていないに似たるか。くだんの男責めるも人覚えずなりと。昨今、追討使等、皆悉く下向したようだ。先ず山陽道を追い落とすの後、漸々沙汰有るべしのようだ。
2月1日 「吾妻鏡」
「蒲の冠者範頼主御気色を蒙る」
 蒲の冠者範頼主は御憤慨を蒙る。これ去年冬、木曽を征伐する為上京するの時、尾張の国墨俣の渡に於いて、先陣を相争うに依って、御家人等と争乱するが故である。その事、今日すでに聞こし食すの間、朝敵追討の以前、私の合戦を好み、太だ穏便ならざるの由仰せられた。

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