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2006年9月 1日 (金)

8月16日「受領除目・解官行わる」

8月16日
「受領除目・解官行わる」
(左少弁藤原)長光入道が来た。古事等を談じた。今夕受領の除目が有り。院の殿上に於いてこれを実行した。上卿(儀式の指揮者)は民部卿(藤原成範)、参議右大弁(平)親宗がこれを書く(清書の儀無しと)。外記を呼びこれを下した。又解官等有りと。任人の様子は、殆ど乱心と謂うべし。悲しむべし悲しむべし。
(注釈)
受領(じゅりょう)・・・ずりょう、諸国の長官。守(かみ)、権守(ごんのかみ)、介(すけ)など。
除目(じもく)・・・(任官の人名を記した目録の意)任官の儀式。
解官(げかん)・・・官職を免ずること。免官。

8月17日
 16時頃、頭弁(藤原)兼光が書き付けを送り云う、明日院に参るべし。三種の神器等、諸道の上申書の間の事、並びに雑事等、あらかじめ協議されるべきであるといえり。病気と称し参らず。今日法印(慈円)が来た。ある人云う、入道関白(基房)が院に申し上げて云う、東宮傳(とうぐうふ)を経験した人は、摂政に任ぜずと。この事信受せられざる処、両人の説を以てこれを聞く。奇(あや)しむべし、奇しむべし(不思議に思う)。
(注釈)
東宮傳(とうぐうふ)・・・東宮(皇太子の宮殿)の輔導をつかさどった官。
(兼実は東宮傳の経験があるので、基房は兼実が摂政になるのを阻止しようとしたのか)

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