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2006年8月 3日 (木)

6月21日 [吉記]「賊徒の事に依って、山稜使を立てらる」

6月21日 去夜より雨降り [吉記]
「賊徒の事に依って、山稜使を立てらる」
 関東・北陸の反乱軍の事に依って、山稜使を立てられた。指揮する公卿は平大納言(時)、実務担当は右少弁兼忠。柏原(桓武)、新中納言(頼實)。圓宗寺(後三條院)、源宰相中将(通親)。成菩提院(白川院)・安楽寿院(鳥羽院)、藤三位(雅長)。清閑寺(高倉院)、右中弁(親宗)等である。先ず日時使等を定められた。
(注釈)
山陵使(さんりょうし)・・・山陵(みささぎ、天皇などの墓所)に告げる使い。

6月29日 日中降雨 [吉記]
「洛中上下騒動」
 世間の口やかましいさま驚かず。京中の上下人が東走西馳した。馬に負い車に積み雑物を運ぶ。叡山の静巖已講(いこう)が只今下京し文書を送りて云く、日来江州に入る源氏は末々の者である。木曽の冠者はすでに入りたり。但し叡山の僧兵は相議(武芸にすぐれた僧に於いては皆源氏に同じた。これ比叡山の根本中堂の僧兵等である。去る頃北陸道より帰山した)し、源平両氏は和平有るべきの由、僧綱・已講を以て奏聞しようと欲した。この事もし法皇の許可が無ければ、一山は源氏に同ずべしのようだ。その時もし猶入京のよし有るようだ。この条は尤も可であるようだ。
(注釈)
已講(いこう)・・・天台宗などの学階の一。

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