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2006年8月28日 (月)

8月10日「源氏等の悪行止まらず」

8月10日 天気晴れ、
「院評定に参る」
昨日の招集に依り、16時頃、直衣(のうし)を着け院に参る。是より先、左大臣(藤原経宗)・内大臣(実定)は西対代南庇(ひ、ひさし)の座に在り。私は同じく其の座に加わる。昨日の集会の時、病気に依り参入不定の由を申した。よって私の参入以前に、大略議定したようだ。両府(左内)其の趣の概略を語る。各云う、兼光が評定の趣を奏聞のため御所に参上した。未だ帰り来たらずの間であるようだ。この間三人、語を交わした。兼光猶来たらず。よって左大臣(経宗)は蔵人を呼び、私が参入の由を兼光に連絡した。暫しありて、兼光が来た。左府に仰せて曰く、条々お聞きなされた。
「親王宣旨のあるべきかの事」
但し、親王宣旨の事、重ねて協議し申すべしということだ。左大臣は私に目配せられた。私は曰く、親王宣旨を下さるべき間の儀か。まさにかの宣旨が有るべきや否やの議か。兼光曰く、両条共に定め申しむべしということだ。私は云う、光仁天皇の例に任せ、親王宣旨無しと雖も、何事かこれ有らんや。且つ宣下の間、便宣無き上、宝亀の例最吉たりということだ。左内両府(左大臣・内大臣)之に賛同した。この事、私が参入以前に両府、親王の宣旨有るべき由を申されたようだ。しかるに今ここに其の儀を変更し、私の議に同じくされた。此の後、兼光条々の事を私に質問した。両府以前に申した事等である。
「皇居の事」 (中略)
「漏刻(ろうこく、水時計)の事」(中略)
「御倚子の事」(中略)
「時簡の事」(中略)
「伝国爾宣命宣下せらる場所の事」(中略)
「御装束を渡さるべきかの事」(中略)
「剣爾の事」(中略)
「若宮の渡御の議の事」(中略)
「除目の事」(中略)

「源氏等の悪行止まらず」
今日、参院の前に、大外記頼業が来た。世上の事を談じた。法皇のご指図が違背し混乱の上、源氏等の悪行止まらず。天下忽ち滅亡を欲した。悲しむべし悲しむべし。血の涙を拭い、真心をくだく。賢なるかな賢なるかな(おそれ多い)。

「除目延引され勧賞行わる」(中略)

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