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2006年8月19日 (土)

7月30日 続き1「京中の狼藉及び兵糧用途如何すべきか」

7月30日 続き1

「京中の狼藉及び兵糧用途如何すべきか」
1.法皇のお言葉は云う、京中の狼藉は、将兵の巨万の致す処である。各その軍勢を減ずべき由、ご命令下される処、不慮の難の怖れる処無きに非ず。これを為すいかん。兼ねてまたたとえ人数を減ぜらると雖も、兵糧が無ければ、狼藉は絶ゆるべからず。その用途は又いかん。同じく協議し申し上げるべしということである。人々申し云う、今においては徒党の怖れ、定めて群を成すに及ばないだろう。将兵の人数を減ぜられるは最もよいはかりごとというべし。兵糧の事は、頗る異議有り。(大納言、藤)忠親・(中納言、藤)長方等は云う、各1ケ国を与え、その用途に宛てるべし。私は反論して曰く、勧賞は任国の外、更に、国を与えるの条いかん。両人云う、その用途が終わるとき他人に任ぜられる、何の難が有ろうか。私は曰く、道理はしかるべし、ただ、彼ら定めて没収の恨みを持つだろう。ただ没収した土地など中より、然るべき所を撰び、宛て与えるべきだろう。しからずば、また1ケ国を以て両人に分ち与えるべきだろう。但しこの条、頗る争いの基に成るだろう。猶、没収した土地を与えるのが宜しかるべし。左大臣云う、両方の議各しかるべし。法皇の決定に在るべし、(頗る私の議案に賛同されるようだ)

「関東・北陸の神社領等に使いを遣わし沙汰致すべきか」
1.法皇のお言葉に曰く、神社仏寺及び諸人の所領は、関東・北陸に多く在り。今に於いては、各その使いを遣わし、指図を致すべき由、本所(本家)に命令するべきか。一同申して云う、異議あるべからず。早く命令されるべしということだ。兼光は人々の申し条を聞き、御所へ参上した。その後数刻を経た。

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