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2006年8月 2日 (水)

6月12日[吉記]「近江の国庄々の兵士を催さる」

6月12日 天霽(はれ) [吉記]
「近江の国庄々の兵士を催さる」
 風聞に云く、近江の国(滋賀県)の野・海・山を守護する為、当国の荘園の兵士を招集した。蔵人の次官の定長がこの実務を執行した。また北面(法皇の御所の北面で、警備の武士)に仕える武士は、強弱を論ぜず、東海道に下し派遣すべし。一人も漏れるべからざるの由の沙汰が有るようだ。叉前内府(宗盛)の家来の五位上は文官も武官も招集した。また肥後(熊本県)の守貞能は数万の兵を率い、すでに都賀辺に着いたようだ。

6月13日 陰晴不定 [吉記]
「源氏等すでに江州に打ち入る」
 源氏等すでに江州(近江、滋賀県)に進入した。筑後の前司重貞は単騎で逃げ上るようだ。

6月18日 天陰雨降らず [吉記]
「肥後の守貞能今日入洛す」
 肥後の守貞能が今日入京した。軍兵は纔(わずか)に千余騎のようだ。日来は数万に及ぶの由が風聞した。京中の人は頗る驚き恐れて顔色が青ざめるようだ。

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