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2006年8月 1日 (火)

6月9日「関東・北陸の乱逆につき兼実の申し状」

6月7日
祇園の御輿迎え例の如しと。
(注釈)
祇園会(ぎおんえ、八坂神社祭礼、6月7日から14日)

6月8日
「物気を渡す」
今日より物気を渡す。病厚きに依りてなり。
(注釈)
物気・・・たたり。
物気を渡す・・・

6月9日
「関東・北陸の乱逆につき兼実の申し状」
大蔵卿の奏経卿が先日示す申し状、記入し送るべしの由を示した。よって記入し遣わした。其の状は此の如し。
「関東・北陸乱逆の間事鎮められるべき間の事。
重ねて追討の事。征討の計略は将帥(将軍)の最(一番すぐれていること)である。かの議奏の趣について、重ねて評定に及ぶべしか、但し仰せ下さるる如くば、将兵の力は追討に疲れ、忽ちに叶ひ難しのようだ。
「伊勢・近江に辺将を置き中夏を守るべし」
もし然らば、伊勢(三重県)・近江(滋賀県)両国に各辺に将軍を置き、京都を守るべきか。
「仁恵を施さるべし」
神社仏寺及び諸人の所領を、或いは事を武威に寄せ、不法にこれを押領した。或いは力を権勢に仮り、非拠を以てこれを奪取した。ただに仏意神意の恐れのみにあらず。そもそも叉衆庶万民の愁いである。(略)
「二十二社に奉弊せらるべし」
神事の御祈りの事、(略)
「最勝王経勤行すべきか」
仏事の御祈りの事。(略)
「海内和平の時徳化を施さるべく御願を立てらるべし」
御願いを立てられるべき事。(略)

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