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2006年7月13日 (木)

7月28日 [吉記]「宗盛の家来が東国へ逃げる」

7月28日 丙申 時々雨降る [吉記]
「宗盛の家来が東国へ逃げる」
 伝聞、前の馬の允(軍馬の役所の三等官)の行光(三條宮(以仁王)の侍で専一の者なり)・前の瀧口(宮中警備)(実名を知らず。馬大夫(允で五位の者)式成の男、重衡卿の侍)・上野の国の住人の奈越の太郎家澄等(当時前の大将(宗盛)の許に祇候す)、都廬五十人ばかりの者が二十三日出京し坂東に赴いた。近江の国高島に於いて成すこと無く搦め留められた。或いはまた逃げ下ったようだ。

7月29日 丁酉 天晴 
「宗盛の家来が東国へ逃げる」
 早朝、全玄僧正が来た。大将(息子の良通)を訪ねて来た。語りて云く、前の幕下(宗盛)が年来召し仕う所の侍が二三人、引率し東国に逃げ去る。三條宮(以仁王)の子の宮を具し奉るようだ。而るに路頭に於いて、皆悉く搦め留められたようだ。また或る人云く、讃岐の前司重季は北陸道に向かった。もし事実ならば、左右に能わざる事である。

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