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2006年7月19日 (水)

4月4日「任大臣大饗なし」

4月4日 雨下る、
弥勒講に依り御堂に参る。今日、仏厳聖人が来た。法文の間の事を示す。
「任大臣大饗なし」
今日は大臣の任命式である。盛大な饗宴は無し、希代の例である。
「藤原実定を内大臣に任ず」
内大臣は藤実定。大納言実房(正に転ずるなり)、権大納言平頼盛、中納言藤成範、朝方、平教盛(以上は正に転ずるなり)。権中納言藤頼実、参議藤修範、今日の儀式は、大外記(太政官の6等級)の(清原)頼業が注進の状は此の如し。

4月5日 朝より雨降る、申の刻(16時)止む、
「大外記頼業注進状」
今日は大臣の任命式が有り、先ず左大臣の経宗が大外記頼業を招集し、大臣の任命式が有るべし。官庁の役人を招集し仰すべきの由を仰す、14時頃に権大納言実房卿・新権中納言家通卿、参議親宗朝臣、朝廷の公事の座席に着く。蔵人頭の左近中将(藤原)隆房朝臣が陣に出て、首席の公卿の事を仰す。儀式を指揮する公卿が外座へ移るの後、更に進み宣命の趣旨を仰す。(内大臣藤原実定、大納言同実房、権大納言平頼盛、中納言藤成範、同朝方、平教盛、権中納言藤頼実、参議同修範、)即ち大内記業実を召しこれを持ち仰す、首席の公卿(経宗)が弓場代に進み、隆房朝臣が宣命を奉した。権大納言忠親卿・権中納言実家卿・家通卿・参議経房卿・親宗朝臣が第2位の公卿の座に着く、(降雨に依り中門外南腋(わき)に座を設ける)少納言有家・外記・史以下これに着く(弁遂に着座せず)仗に近く階下に陣す、(左中将平清経朝臣は中門内の南腋に立つ、右少将顕家朝臣は西腋廊内に立つ)。
「内弁実房」
内侍(ないし、女官)東檻(かん、おり)に臨み、首席の公卿の実房卿は昇殿し下級官人を召し、少納言の有家が進みて目印の板に就く(中門内北腋)。首席の公卿の宣を承りこれを召す。権大納言忠親卿以下は中門内の北腋に列立した(弓場代北第二間)。首席の公卿が経房卿を召して宣命を給わる。首席の公卿が列に復する後宣制したと云う、内府(実定)大宮白河御所を申請しおはせらる。酒食のもてなし無し。又天皇の意思を伝達するため派遣される特使は無しのようだ。

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