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2006年7月29日 (土)

5月22日「減服御常膳詔」

5月22日
早朝、北東方向に赤雲あり。その様子は紅旗に似たようだ。
「減服御常膳詔」
この日、忠親卿が朝廷の公事の座席に着き、服御常膳を減ずるの詔(みことのり)の事を行はれた。頭中将(とうのちゅうじょう)の隆房が、これを仰す。大内記光輔が詔書を進らせ、摂政(基通)が御書を加えたようだ。中務(なかつかさ)少輔兼親に下し行いました。
「位記請印」
その後、家通卿が公事の座席に着き、位記請印(しょういん)を行う。
(注釈)
詔(みことのり)・・・天皇のことば。
頭中将(とうのちゅうじょう)・・・近衛の中将と蔵人所の蔵人頭を兼任。
中務(なかつかさ)・・・中務省(なかつかさしょう)、天皇の側近に侍従する。
輔(すけ)・・・省の次官。
位記(いき)・・・叙位(官位を授ける)の旨を記して天皇が授与する文書。
請印(しょういん)・・・規定の文書に内印(天皇の印)または外印(げいん、太政官の印)を押すこと。

5月23日
「最勝講終わる」
最勝講は終わりである。右大将(良通)が参入した。事終わり後参入した。不敵(適?)なり。但し16時頃以前に夕座は終了した。摂政(基通)が今夜方違えあるべきに依り急ぎ行はれたようだ。頗る過法か。
(注釈)
夕座・・・夕方設けられる読経などの座。
方違え(かたたがえ)・・・陰陽道の俗信、出かけるとき、良い方角の家に一泊して方角をかえて行くこと。

5月29日
「内侍所三ケ夜臨時御神楽」
今夕より三ケ夜内侍所に於いて神楽が行われ、征討の事、並びに治承四年摂州に渡し奉る事を祈請されたようだ。
(注釈)
内侍所(ないしどころ)・・・神鏡をまつってある所。
神楽(かぐら)・・・神社で神をまつるために奏する歌舞。
摂州・・・摂津、今の大阪府、兵庫県の一部。
祈請(きせい)・・・神仏に祈り請う事。

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