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2006年5月29日 (月)

2月29日「頼輔豊後国に下向せんとす」

2月29日 天晴れ
「頼輔豊後国に下向せんとす」
刑部卿(裁判・行刑の省の長官)の頼輔朝臣が来て話した。豊後の国(大分県)に下向すべし。
「豊後国住人謀叛を企つ」
これ彼の国の住人(武士)等が、謀叛を企て、目代(国守の代理)を追い出した。凡そ鎮西の謀叛に依って、追討使を遣わさるべしと。(但し其の儀停止したりと)もし然れば、当国は滅亡すべし。これ身に取り、任国の外、他の計略無し。賊徒と云い、追討使と云い、旁々以て国中損亡の基である。仍って国司が下向し、住人の梟悪(非常に性質が悪い)を鎮むべし。追討使を境内に入れらるべからざるの由、禅門(清盛)に申せしめ、すでに許可有り。仍って思い立つ所であるようだ。但し事すでに乱心に類している、万人が感心せず、其の実は又怖れ無しに非ずの故
(中略)
「尾張の賊徒美濃国に越来る」
伝聞、尾張の賊徒等が、少々美乃の国に越えて来た。阿波民部重良(田口成良)の徒党を射散らした。相互に負傷者の数有り。官兵の軍の方で、池田の太郎と云う者有り。件の者を捕らへ、生きながら持ち去りたりと。この事実事である。然るに彼の辺りでは秘蔵したているようだ。

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