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2006年5月24日 (水)

2月8日「京中在家を計注せしむ」

2月8日 天晴 
「京中在家を計注せしむ」
夜に入り大夫吏隆職が参来した。(略)又云う、昨日京中の在家を計らひ記録されるべき由仰せ下された。左右京職の官人・官使・検非違使等がこれを記録した。但し国使は入らずと。
「官使等を遣わし渡船等を点検す」
又美濃の国へ官使・検非違使を派遣し渡船等を点検した。官軍に渡すべしの由。同じく以て宣下(以上の担当公卿は別当卿)した。又宣旨をくだされた。注出して持参した其の状は此の如し。
「宣旨」
治承五年二月七日 宣旨
近頃引き続いての年以来、諸候の国々は静ならず、天災地変がしきりに発り、戦争が旁々起り、其の表示の帰り指す思い、偏に是魔縁の致す所か。仏力を仮るに非ざるよりは、何を以て人民を安心させようか。よろしく神社・仏寺・諸司・諸家及び五畿七道諸国に下知す、不動明王の像を顕し、尊勝陀羅尼の摺尊を写し、尊躰数遍を図すべし。数只其の力の堪否に任せ、其の数の多少を定むる勿(なか)れ、供養を如説に遂げ、災難を未兆に攘(はら)へ。

件の宣旨の担当の公家は左大臣の経宗、職事は経房と、事すでに新儀の為、各使を差し触れ廻すべし、兼ねて又宣旨を成した。京中の諸家に分かつべき由は、経房の申す所であるようだ。

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