5月24日「南都の衆徒宗盛邸を攻むべき由風聞す」
5月24日 陰晴れ不定
「南都の衆徒宗盛邸を攻むべき由風聞す」
人伝えに云く、奈良の僧兵が、前の将軍家平宗盛邸に責め寄せるべしと。仍って彼の宗盛家中は大騒ぎであると。
[愚管抄]
源頼政は、宇治へ落ちゆきて、一夜おいでになりました。
5月25日 [愚管抄]
平家軍は、おしかけて攻め寄せて戦いました。以仁王の味方はただ頼政の勢のみで誠に少なかった。平家軍は大勢で馬やいかだにて宇治川を渡りましたので、対抗手段がありません。やがて源仲綱は平等院の殿上の廊に入って自害しました。にえ野の池を過ぎたあたりで、追い付いて以仁王を打ちとりました。源頼政も討たれました。
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