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2006年4月 7日 (金)

5月21日「園城寺を攻むべき事」

5月21日 朝間天晴、午後雨下る 
「園城寺を攻むべき事」
 今日園城寺を攻めるべきの理由を、武士等に仰せがありました。明後日に出発すべしと。前の大将平宗盛卿以下十一人、所謂大将・頼盛(よりもり)・教盛(のりもり)・経盛(つねもり)・知盛(とももり)等の卿、維盛(これもり)・資盛(すけもり)・清経等の朝臣、重衡(しげひら)朝臣、頼政入道等であるようだ。人語って云く、僧兵は一同出で奉りべからざるの由、議定申した。宮(以仁王)は、僧兵がたとえ我を此の地に放ち、命終わるべしと雖も、更に人手に渡るべからずと。意気消沈は無し。おおいに以て強気であると。見る者は全員が感歎したようだ。此の間にかの宮に親密な者ども、及び一度参入の人や知人等と雖も、併せ尋ね捜され、多くの人が損亡すべしと。但し私(兼実)に於いては、少しもこの恐れ無き者である。仏天は知見あるべきか。園城寺の仏法は滅尽の時に至るのか。悲しむべし悲しむべし。

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